PPPoE

PPPoEとTCP/IPのプロトコルスタック
アプリケーション層 FTP SMTP HTTP DNS
トランスポート層 TCP UDP
インターネット層 IPv4 IPv6
リンク層 PPP
PPPoE
イーサネット

PPPoEPoint-to-Point Protocol over Ethernet)は、イーサネットフレーム上にPPPフレームをカプセル化するための通信プロトコルである。RFC 2516によって定義される。主にDSLCATVFTTHなどでのインターネット接続サービスでのブリッジ接続用に利用される。

イーサネットではPPPoEを使わなくても、IPパケットを直接扱うことができる。あえてPPPoEを使うのは、PPPが持つユーザ認証などの機能を使うためである。代償としてMTU減少をはじめとするオーバーヘッドが発生する。

2000年頃、ISPIPネットワークへのDSL接続を介してパケットをトンネリングするための技術として使われだした。2005年のネットワークの技術書には、「ほとんどのDSLプロバイダは、認証暗号化圧縮のためにPPPoEを使用する」と書かれている[1]。一般的なPPPoEの利用では、ユーザー名とパスワードでユーザーを認証するためにPAPCHAPが使用される[2]

カスタマ構内設備においては、PPPoEは、ブロードバンドルーターで実装される場合と、ルーティングを行わないDSLモデムを使用する場合には、PC上で実装される場合とがある。全てのオペレーティングシステムがPPPoEをサポートしている。

  1. ^ James Boney (2005). Cisco IOS in a Nutshell. O'Reilly Media, Inc.. pp. 88. ISBN 978-0-596-55311-1. https://books.google.co.jp/books?id=zxq78zNHH7YC&pg=PA88&redir_esc=y&hl=ja 
  2. ^ Philip Golden; Hervé Dedieu; Krista S. Jacobsen (2007). Implementation and Applications of DSL Technology. Taylor & Francis. p. 479. ISBN 978-1-4200-1307-8. https://books.google.co.jp/books?id=Jjkd74jY47oC&pg=PA479&redir_esc=y&hl=ja 

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