FACOM(ファコム)は、富士通が自社製コンピュータに使用していた商標。“Fujitsu Automatic COMputer”から(1967年の商号変更以前は "Fuji")。1990年5月に「FACOM」ブランドが「FUJITSU」に変更されるまで主要なコンピュータのブランド名に使われた[1]。
アメリカ合衆国ではフェイカムと発音されるが、それは「ファコム」と発音すると、英語の "Fuck'em (them)" に似てしまうから、とも言われている[要出典]。
FACOMは、池田敏雄 (1970年〜1974年に役員、死後に専務)、山本卓眞(1981年〜1990年に社長[2])、山口詔規が1954年10月に完成させたリレー式計算機 FACOM 100から始まる。
FACOMの番号付けは、100番台がリレー式、200・210番台がパラメトロン、以後は電子式(トランジスタ、集積回路)となっている。初期には、下2桁が00は試作機(100と200)、10の位は順番、1の位は計算機の桁数、という規則[3]や、10の位が0はパラメトロンで科学用、1はパラメトロンで事務用、2はトランジスタで大型汎用、3はトランジスタで科学用、4はトランジスタで事務用、という規則[4]もあったが、いずれも230シリーズより前の話である。初期には300番以降の番号もコンピュータに使われているが、後にはFACOM 603磁気テープ装置のように周辺機器にあてられている。
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